ここで、作品(デッサン)の共有の仕様詳細について説明させていただきます。

作品(デッサン)に関する仕様明細

1) 作品は原画ではなく、ジークレー版画です。

⇒ ご紹介しているデッサンは原画ではありません。

  ジークレー(デジタルによる版画技法)[注1]によって制作された版画です。

  原画の画像をデジタルに変換し、顔料インクを非常に細かい粒子で紙に吹き付け印刷します。

  従来の版画技法(リトグラフ等)より耐光性に優れています。

  70~80年間は退色を回避すると言われています。

  作品の微妙なタッチを精密に再現できるので鉛筆画である原画の「鉛筆の擦れ具合」「筆圧」「濃淡」を
  忠実に表現することが可能です。

  [注1] ジークレー≪GICLEE≫とは「吹き付けて着色する」という意味のフランス語

2) 本紙は、高級用紙のドイツ・ハーネミューレ社の「ウィリアムターナー」使用しています。

⇒ ハーネミューレ社(Hahnemuhle)は、1584年創業のドイツで最も伝統ある製紙会社です。
  ジークレー印刷に適したペーパーも製造しており、その高品質から世界中のアーティストから愛用され続けています。

  この度、独自の色調や質感が作品のイメージになじむ為、ハーネミューレ社の「ウィリアムターナー」紙を版画用紙として選択しました。

  尚、作品が本物であり、ハーネミューレ社製の紙を使用している等を証明するハーミューレの「作品真正証明書」
  (Certificate of Authenticity)を個々の作品に付けています。

  当該証明書には番号入りのホログラムシールが貼付されています。個々の作品の裏面にも同じ番号のホログラムシールが
  貼付されていることにより、作品と証明書が対応して作品が本物であることを証明します。

  このホログラムシールに明記されている番号は同じものがありません。

  世界に1つなので作品の偽造防止に役立っています。昨今の偽版画流通問題の対策としても有効な証明書です。

ハーネミューレ社ホログラムシリアルナンバー入り「作品真正証明書」(CERTIFICATE OF AUTHENTICITY) サイズ:14.7cm X 21cm

3) 作品には作家の直筆サインとエディション(版数)の記載があります。


⇒ 作家が作品一点ごとに印刷の仕上り具合を入念に確認し、受け入れた物のみに直筆でサインとエディションナンバー(版数)を施します。
  すなわち限定版で制作されているジークレー版画です。

  したがって、一般のポスター類とは異なり、稀少性等により美術作品として将来的に価値が上がることもありえます。

  尚、額の裏面には作家による直筆サインであることを証明する「直筆署名真正証書」が貼付されています。

「エディション(版数)、直筆サインとエンボス印」

「直筆署名真正証書」

4) 作品の印刷場所はイタリアです。

⇒ 作品の印刷はイタリアのローマ市にある写真並びにジークレー印刷工房の「Graphicolor S.r.l」で行っています。(https://graphicolor.it

  1973年創業でイタリアの著名アーティストの作品や官公庁・教会の仕事も多く手掛けており、その分野でトップクラスの信頼度をもつ
  工房として認知されています。

  ミケランジェロの「最後の審判」で有名なバチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂を、日テレがスポンサーとなって修復作業を実施した際の
  内部写真、印刷のすべてをこの工房が担当しました。

  尚、当工房の印刷物であることを証する「エンボス印」が作品の最下部の隅に押されています。

イタリアの工房と版画制作風景

5) 作品はすべて日本で額装されています。

⇒ 作品を保護し湿気による品質の劣化を防ぐ為に、アクリル板とマットの使用による額装を施してします。

  作品を良い状態で長期に親しんでいただきたいと考え、全作品額装でのご提供となります。

  個々の作品のイメージに適した額装を試みました。

  額縁の品質は重要視しましたが、作品をお手頃な価格でご提供する為にシンプルなデザインを選び、過度の装飾は控えました。

  尚、これらの額装に関しては、日本で行っています。